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数式から一部のテキストを抽出する方法|ショッピングモールの販売価格更新にも使える

公開日 : 2022年05月01日

数式から一部のテキストを抽出する方法|ショッピングモールの販売価格更新にも使える

最近では多店舗展開で複数のモールに出店するのが当たり前になってきました。

それに伴い統合的に商品マスタや在庫を管理できる便利なツールも浸透してきていますが、まだまだ規模の小さい会社では大体的な導入は難しく、商品マスタの一部はエクセルで管理している、というところも多いのではないでしょうか?

この記事では例えば楽天市場とヤフーショッピングなど複数モールに出店していて販売価格をエクセルを使って更新している小規模のお店に取って使える数式をご紹介します!

ROUNDDOWN関数で値下げした際の端数を切り捨てる

販売価格をオフ率を指定して検討する場合にもっとも使えるのがROUNDDOWN関数です。

ROUNDDOWN関数は指定した数値の端数を切り捨てることができます。

仮に上代が1,980円の商品があったとしましょう。

この商品を20%OFFとする場合、単純に計算すると1,584円となってしまい端数が気になりますよね?

そんなときに使えるのがROUNDDOWN関数です。

=rounddown(A1*0.8,-1)

A1には上代を入れておきます。

最後に-1とすることで、1の位を切り捨てる、という結果になります。「-1」を変更することで切り捨てる位を指定することができます。

【123.45】を例にご説明します。

数式結果切り捨てる位置
=rounddown(123.45,-1)1201の位を切り捨てる
=rounddown(123.45,0)123小数点以下第1位を切り捨てる
=rounddown(123.45,1)123.4小数点以下第2位を切り捨てる

同じような関数で【ROUNDUP】もありますがこちらは切り捨てではなく切り上げで、切り上げる位置の考え方は同じです。

販売価格として使う場合はROUNDDOWNとして多少お客様へメリットを与えるという使い方が多くなるでしょう。

切り捨て位置を指定する値を「-2」とすれば2桁は0になるためよりメリットが増します。

FORMULATEXT関数で割引額を一気に取得する

ROUNDDOWNやROUNDUP関数で割り引いた額を数式で指定している場合、一気に変更したくなったときや、割引額を確認したいときにすぐ確認することができません。

オフ率を別セルで記載しておけば良いのですがそうなっていない場合FORMULATEXT関数が便利です。

FORMULATEXT関数はセルにある数式を文字列として返してくれます。

数式内のテキストや値を取りたいのにコピペすると値が入ってしまう、という悩みを解決してくれる関数です。

使い方はすごく簡単で、引数に取得したいセルを指定するだけ。

先程のROUNDDOWNの例でいうと以下の記述をそのままセルに返してくれます。

=rounddown(A1*0.8,-1)

文字列で取得されるので数千行あっても問題なし。

仮に「0.8」と記載した部分だけ全行から抜き出したい場合は置換をすればOKです。

掛け算のアスタリスク部分は「~*」とチルダ(~)を使うことで記号として指定することができます。

アスタリスクを含めた前の部分を全置換する場合は「*~*」とすることで置換できます。

これで一気に「=rounddown(A1*」という部分がなくなるのであとは「,*」として後ろの部分も全置換すれば値だけを抜き出せる、という流れです。

まとめ

このようにROUNDDOWN関数で端数を切り捨てた販売価格を指定することができ、FORMULATEXTでROUNDDOWN関数で指定した値を取得することができます。

エクセルで手で販売価格を管理している場合に参考にしてみてください。